風邪とインフルエンザは、どちらもウイルス感染による呼吸器系の疾患ですが、症状の現れ方や重症度に違いがあります。一般的な風邪は、比較的ゆっくりと症状が現れ、鼻水、喉の痛み、軽い咳などが中心です。発熱があっても微熱であることが多く、全身の倦怠感もそれほど強くありません。一方、インフルエンザは、突然の高熱(38度以上)、全身の倦怠感、関節痛、筋肉痛などが特徴的です。頭痛や食欲不振を伴うことも多く、一般的な風邪よりも症状が重く、急激に悪化する傾向があります。インフルエンザは肺炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こすリスクも高く、特に高齢者や乳幼児、基礎疾患を持つ方は注意が必要です。もし、突然の高熱や強い全身症状が現れた場合は、インフルエンザの可能性を疑い、早めに医療機関を受診して検査を受けることをお勧めします。インフルエンザの場合、発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を服用することで、症状の軽減や回復の促進が期待できます。自己判断で風邪と決めつけず、適切な診断と治療を受けることが、合併症を防ぐ上で非常に重要です。風邪の症状が軽い場合や、すぐに医療機関を受診できない状況では、市販薬を活用することも有効な手段です。しかし、市販薬には様々な種類があり、自分の症状に合ったものを選ぶことが大切です。風邪薬は、解熱鎮痛剤、咳止め、去痰剤、鼻炎薬など、いくつかの成分が複合的に配合されていることがほとんどです。例えば、熱や喉の痛みが主な症状であれば解熱鎮痛成分を多く含むもの、咳や痰がひどければ咳止めや去痰成分を多く含むものを選ぶのが良いでしょう。鼻水や鼻づまりが辛い場合は、抗ヒスタミン成分や血管収縮成分が配合されたものが効果的です。ただし、複数の薬を併用する場合は、成分の重複に注意が必要です。過剰摂取は副作用のリスクを高める可能性があります。また、持病がある方や、妊娠中・授乳中の方は、市販薬を服用する前に必ず医師や薬剤師に相談してください。用法・用量を守り、指示された通りに服用することも非常に重要です。症状が改善しない場合や、悪化するようなら、市販薬に頼り続けずに医療機関を受診することが肝心です。市販薬はあくまで症状緩和のための一時的な手段であり、根本的な治療ではないことを理解しておきましょう。