妊娠中は、ホルモンバランスの変化や免疫力の低下などから、口内炎ができやすい状態になります。つらい口内炎を繰り返さないためには、日頃からの予防策が非常に重要です。日常生活でどのような点に気をつければ良いのでしょうか。まず、最も基本となるのは、口腔内を清潔に保つことです。毎食後と就寝前には、丁寧に歯磨きを行い、食べカスやプラーク(細菌の塊)をしっかりと除去しましょう。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用すると、より効果的です。つわりで歯磨きが辛い時は、ヘッドの小さな歯ブラシを使ったり、香りの少ない歯磨き粉を選んだり、あるいは無理せずうがいだけでもこまめに行うようにしましょう。次に、バランスの取れた食事を心がけることです。特に、皮膚や粘膜の健康維持に不可欠なビタミンB群(B2、B6など)、ビタミンC、鉄分、亜鉛などを不足させないように、様々な食材をバランス良く摂取しましょう。緑黄色野菜や果物、肉類、魚介類、乳製品、大豆製品などを意識して食事に取り入れるのがおすすめです。また、十分な睡眠と休息を取り、ストレスを溜めないようにすることも大切です。睡眠不足や疲労、ストレスは、免疫力を低下させ、口内炎の発症リスクを高めます。規則正しい生活を送り、リラックスできる時間を作るように心がけましょう。さらに、口の中を乾燥させないことも重要です。唾液には自浄作用や抗菌作用があり、口内炎の予防に役立ちます。こまめに水分を摂取したり、加湿器などで室内の湿度を適切に保ったりしましょう。口呼吸の癖がある人は、鼻呼吸を意識することも大切です。そして、口の中を傷つけないように注意することも必要です。硬い食べ物を食べる時はよく噛んでゆっくりと、歯ブラシも力を入れすぎずに優しく磨きましょう。頬の内側を誤って噛んでしまわないように、食事中は会話を控えめにするなどの配慮も有効です。これらの予防策を日常生活に取り入れ、口内炎のできにくい健やかな口腔環境を目指しましょう。