ロタウイルス感染症にかかると、嘔吐や下痢といった消化器症状とともに、発熱が見られることがよくあります。この発熱は、どのくらいの高さまで上がり、どのくらいの期間続くのでしょうか。ロタウイルスによる発熱は、感染初期から現れることが多く、三十八度以上の高熱になることも珍しくありません。時には、三十九度を超えるような高い熱が出ることもあります。発熱のパターンとしては、急に高熱が出る場合もあれば、微熱から徐々に熱が上がっていく場合もあります。熱は、通常、二日から四日間程度続くことが一般的ですが、個人差があり、もっと長く続くこともあれば、比較的短期間で解熱することもあります。発熱に伴い、悪寒や震え、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感といった症状が現れることもあります。特に乳幼児の場合は、高熱によってぐったりしたり、機嫌が悪くなったり、食欲がなくなったりすることが多いです熱が高いと、体力の消耗も激しく、脱水症状も進行しやすくなるため注意が必要です。解熱剤の使用については、医師の指示に従うことが大切です。高熱でつらそうな場合は、アセトアミノフェンなどの比較的安全性の高い解熱剤が処方されることがあります。ただし、解熱剤はあくまで症状を和らげるためのものであり、病気そのものを治すわけではありません。また、自己判断で市販の解熱剤をむやみに使用するのは避けるべきです。特に、インフルエンザなど他の感染症との鑑別がついていない段階で、アスピリン系の解熱剤を使用するのは、ライ症候群という重篤な合併症のリスクがあるため禁忌とされています。発熱時は、水分補給をこまめに行い、脱水症状を防ぐことが最も重要です。また、衣類を薄着にしたり、部屋の温度を調整したりして、熱がこもらないように配慮しましょう。もし、高熱が何日も続く、ぐったりしていて水分も摂れない、けいれんを起こしたといった場合は、速やかに医療機関を受診してください。
ロタウイルスの発熱何度くらいまで上がる?