お酒を飲んだ後に体に赤い斑点が出た場合、どのタイミングで医療機関を受診すべきか、迷うことがあるかもしれません。多くは一時的なもので心配いりませんが、中には注意が必要なケースもあります。受診の目安を知っておきましょう。まず、赤い斑点とともに、強いかゆみや蕁麻疹(蚊に刺されたような膨らみ)、息苦しさ、咳、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)、めまい、ふらつき、腹痛、下痢、嘔吐といった、単なる顔面紅潮やほてり以外の症状が現れた場合は、アルコールアレルギーやアナフィラキシー反応の初期症状である可能性も考えられるため、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。特に、呼吸困難や意識が遠のくような感覚がある場合は、救急車を呼ぶことも検討してください。次に、ごく少量のアルコールを摂取しただけで、毎回のように赤い斑点や他の不快な症状が出る場合も、アレルギー体質の可能性や、アルコールの代謝酵素の働きが極端に弱い可能性が考えられます。一度、皮膚科やアレルギー科、あるいは内科などで相談し、原因や体質について調べてもらうのが良いでしょう。また、赤い斑点が、飲酒後数時間から数日経ってもなかなか消えない、あるいは徐々に広がったり、悪化したりする場合も注意が必要です。他の皮膚疾患(例えば、薬疹や感染症など)の可能性も考慮し、皮膚科を受診しましょう。さらに、飲酒とは関係なく、普段から顔や体に赤い斑点や赤ら顔があり、それが飲酒によって悪化するような場合(例えば、酒さや乾癬など)も、皮膚科での適切な診断と治療が必要です。そして、赤い斑点だけでなく、動悸や頭痛、吐き気といったフラッシング反応が非常に強く、日常生活に支JRをきたすほどである場合も、一度医師に相談し、自分のアルコール耐性について正しく理解し、適切な飲酒習慣について指導を受けることが望ましいです。自己判断で放置せず、気になる症状があれば専門医のアドバイスを求めるようにしましょう。