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適応障害で病院へ!受診時の伝え方と準備
適応障害の疑いで医療機関(精神科や心療内科など)を受診する際、医師に自分の症状や状況を的確に伝えることは、正確な診断と適切な治療を受けるために非常に重要です。しかし、いざ診察室に入ると緊張してしまったり、何を伝えれば良いのか分からなくなってしまったりすることもあるでしょう。事前に伝えるべきポイントを整理し、準備をしておくことで、スムーズなコミュニケーションに繋がります。まず、最も重要なのは「どのようなストレス要因があるか」です。仕事(業務内容、人間関係、長時間労働など)、家庭(夫婦関係、育児、介護など)、学校(学業、友人関係、いじめなど)、あるいはその他の対人関係や環境の変化など、思い当たるストレスの原因を具体的に伝えましょう。次に、「いつから、どのような症状が現れているか」を詳しく説明します。精神症状(気分の落ち込み、不安感、イライラ、不眠、意欲低下、集中力低下など)や、身体症状(頭痛、腹痛、動悸、めまい、食欲不振など)、そして行動面の変化(遅刻や欠勤、引きこもり、過度の飲酒など)について、できるだけ具体的に、そして時系列で伝えられると良いでしょう。症状の程度や頻度、持続期間も重要な情報です。また、「症状によって、日常生活や社会生活(仕事、学業、家事など)にどの程度の支障が出ているか」も詳しく伝えましょう。例えば、「仕事に集中できずミスが増えた」「朝起きられず会社に行けない日がある」「人と会うのが億劫になった」など、具体的なエピソードを交えて話すと、医師も状況を把握しやすくなります。そして、「これまでに同様の症状があったか」どうか、あった場合はその時の状況や対処法なども伝えます。過去の病歴や現在治療中の病気、服用している薬(市販薬やサプリメントも含む)、アレルギーの有無、家族歴(家族に精神疾患の人がいるか)、生活習慣(睡眠、食事、運動、飲酒、喫煙など)も、医師にとっては重要な情報です。これらの情報をメモにまとめて持参すると、伝え忘れを防ぐことができます。不安な気持ちや、誰かに話を聞いてほしいという気持ちも、遠慮せずに医師に伝えてみましょう。